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薬剤部

2023年05月06日 現在

部長から皆さまへ

医療を取り巻く環境、患者ニーズは年々変化し続けており、薬剤部の業務も、調剤、薬品管理、病棟薬剤業務、チーム医療、医療安全、感染対策と多岐にわたっております。
慈恵大学病院(本院)薬剤部は、病院の理念に基づき、「高度・複雑化する薬物治療に高い専門知識と豊かな人間性で貢献する」をスローガンに、患者さんや医療スタッフから信頼され、安心安全な薬物療法の推進に努めています。
また、時代の変化に柔軟な対応がとれるよう、スタッフ個々の質向上に向けた教育、薬学部学生の指導・教育、医療の発展のための臨床研究、地域の医療機関や保険薬局との連携等を通じて、社会貢献を果たしていきたいと考えております。


薬剤部部長/川久保 孝

理念・基本方針

薬剤部の理念

病院の理念に基づき、高度・複雑化する薬物治療に高い専門知識と豊かな人間性で貢献します。

薬剤部の基本方針

  1. 医薬品の適正使用を推進し、医薬品安全管理を実践します。
  2. 他の医療スタッフと協力しチーム医療を推進します。
  3. 医療人としての自覚と責任感をもち、自己研鑽に努め社会に貢献します。

業務内容・特徴

主な業務

薬剤部では医薬品を専門に取り扱う部門として、薬物療法の有効性と安全性を確保し患者さんが安心して治療を受けていただけるよう、医薬品の適正使用推進を目的に医薬品の管理・供給などを通して薬物療法の向上を目指しています。

  • 処方箋に基づく調剤
  • 注射薬の無菌混合調製
  • 病棟薬剤業務・薬剤管理指導業務
  • 医薬品に関する情報の収集・評価・提供
  • 病院で使用する医薬品の供給や管理
  • 市販されていない医薬品などの調製
  • 治験薬の管理
  • チーム医療への参画
  • 薬学部学生教育

病棟業務

すべての病棟に薬剤師を配置し業務を行っています。

  • 医師の治療方針に沿って、患者さんに正しい服用方法、期待される効果、副作用等を十分に説明します。
  • 患者さんが薬剤に対する認識を高め、服用の大切さを理解していただけるようサポートします。
  • 患者さんの副作用歴、アレルギー歴、常用薬の服用状況、サプリメントの摂取状況をチェックし、多職種の医療スタッフと連携し薬物治療を支援し安全性を確保します。
  • 内用薬、外用薬、注射薬の使用薬を確認し、お薬の飲み合わせや、複数科のお薬の重複、副作用の回避または軽減等、お薬が適正に使用されているかのチェックを行います。
  • 患者さんより得た情報を医療スタッフへフィードバックし、治療に役立てます。
  • 最適な医療ができるよう、お薬の情報を医療スタッフに迅速かつ適切に提供します。

チーム医療の実践

  • がん化学療法、感染制御、栄養管理、緩和ケア、糖尿病治療などの業務において医療スタッフ間で情報の共有を行いながら、医療チームの一員として「医薬品の適正使用及び安全性・有効性の確保」に責任を持って取り組んでいます。
  • 医薬品安全管理責任者として、院内でお薬が安全に使用されるための方策を考え実行し、医薬品に関わる事故防止に努めています。また、院内における抗菌薬・消毒薬の使用状況を常にチェックし、院内感染の防止に努めています。

学外活動・研修施設認定

病院薬剤師職能団体学会へ加入し、薬剤師として見聞を広めるよう努めています。また、各自が興味ある専門分野の学会に所属し、学会への参加・研究発表を通して専門知識を習得するとともに、専門分野の認定取得に向け研鑽を積んでいます。

  • 日本医療薬学会 認定薬剤師制度研修施設
  • 日本医療薬学会 薬物療法専門薬剤師研修施設
  • 日本医療薬学会 がん専門薬剤師研修施設
  • 日本病院薬剤師会 がん薬物療法認定薬剤師研修施設
  • 日本静脈経腸栄養学会 栄養サポートチーム(NST)専門療養士認定教育施設

認定薬剤師一覧

認定機関 認定・専門薬剤師名
日本薬剤師研修センター 認定実務実習指導薬剤師 13名
研修認定薬剤師 24名
漢方・生薬認定薬剤師 2名
小児薬物療法認定薬剤師 4名
日本病院薬剤師会 認定指導薬剤師 7名
病院薬学認定薬剤師 19名
がん薬物療法認定薬剤師 3名
感染制御認定薬剤師 4名
精神科薬物療法認定薬剤師 1名
妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師 1名
生涯研修履修認定 2名
日本医療薬学会 認定薬剤師 4名
指導薬剤師 2名
がん専門薬剤師 2名
薬物療法専門薬剤師 2名
薬物療法指導薬剤師 1名
日本臨床腫瘍薬学会 外来がん治療認定薬剤師 3名
日本静脈経腸栄養学会 栄養サポート(NST)専門療法士 6名
日本緩和医療薬学会 緩和薬物療法認定薬剤師 2名
緩和医療暫定指導薬剤師 1名
日本化学療法学会 抗菌化学療法認定薬剤師 5名
日本臨床薬理学会 指導薬剤師 1名
糖尿病療養指導士認定機構 糖尿病療養指導士 5名
日本腎臓病協会 腎臓病療養指導士 2名
臨床救急医学会 認定薬剤師 2名
日本循環器学会 心不全療養指導士 1名
日本循環器病予防学会 高血圧・循環器病予防療養指導士 1名
日本アンチドーピング機構 スポーツファーマシスト 4名
日本リウマチ財団 リウマチ登録薬剤師 1名
日本プライマリケア連合学会 プライマリケア認定薬剤師 1名
日本医療情報学会 医療情報技師 2名
日本サプリメントアドバイザー認定機構 サプリメントアドバイザー 1名

薬剤部からのお知らせ

患者の皆さまへ

  1. お薬の受け取り時間と方法
    お薬は、原則平日の8:30~17:00にお受け取りをお願いします。
  2. 院外処方箋について
    当院では厚生労働省指導による「医薬分業の促進」を図るため、外来処方は原則として院外処方箋としております。 院外処方箋の有効期間は、発行日 を含め4日間です。必ず4日間以内に保険薬局へ提出し、お薬の交付を受けてください。
  3. 院外処方箋の有効期間について
    処方箋の有効期間は発行日を含めて4日間(土日祝日含む)です。紛失された場合は再度受診が必要となり費用負担(自費)が生じます。

保険薬局の方へ

  1. 院外処方箋に係わる疑義照会について
    処方に関する問い合わせは、照会内容と連絡先電話番号、保険薬局名称、担当薬剤師の氏名を明記の上、院外処方箋コピーを添付してファクシミリにて薬剤部(*)へ送信をお願いします。保険に関する事項のお問い合わせは、業務課(*)へ電話をお願いします。
    (*連絡先は院外処方箋下部に記載があります。)

  2. 後発医薬品に係わる情報提供について
    当院では、処方箋調剤時において後発医薬品へ変更した場合の「後発医薬品変更報告書」による情報提供については、患者さんの「お薬手帳」にて確認しています。お薬手帳には調剤した後発医薬品名と処方された薬剤の銘柄名を併記いただきますようお願いします。

  3. 院外処方箋様式の変更および検査値の記載について
    当院では、平成30年1月1日より院外処方箋様式を変更しています。
    「医薬品適正使用の推進」および「QRコードを用いた安全性の向上、業務効率化への期待」を目的に下記について変更、追記しています。
    貴薬局において患者さんの検査値を参照されることで、適正で安全な薬物療法推進につながるものと考えておりますのでご活用ください。
    (1)処方箋用紙をA5版(縦)からA4版(横)に変更。用紙の中央に切り取り線(患者さんの自由意思で切り離すことが可能)
    (2)内服用量1回量を併記 「1回1錠(1日3錠)」等
    (3)JAHIS標準QRコードを記載
    (4)3ヶ月以内の直近検査値を記載
    ※記載される検査値は過去3ヶ月以内に測定された直近の値です。(空欄の場合は、3ヶ月以内測定された値がありません。)また、患者さんの希望や処方医の判断で記載されない場合があります。

  4. 院外処方箋 問い合わせ簡素化プロトコルについて
    薬剤師による疑義照会は医薬品の適正使用上、薬剤師法に基づく重要な業務の一つです。厚生労働省医政局長通知(平成22年4月30日付)では、「医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について」が発出され、現行制 度の下において薬剤師が実施することができる業務ついて、医師・薬剤師等により事前に作成・合意されたプロトコルに基づき、専門的知見の活用を通じて、医師等と協働して実施すること。」と記載されています。
    そこで、薬物治療管理(PBPM;Protocol Based Pharmacotherapy Management)の観点から当院と保険薬局とにおいて「院外処方箋 問い合わせ簡素化プロトコル」を策定し、個別の問い合わせを不要とする運用を定めます。
    本プロトコルを適正に運用するため、開始にあたっては各保険薬局と当院との合意書の締結が必要となりますので、合意契約を希望する場合は、下記に従ってご対応をお願いいたします。
    院外処方箋 問い合わせ簡素化プロトコル 
    合意書 
    【実施までの流れ】
    (1)合意書の締結を希望する薬局は、「院外処方箋 問い合わせ簡素化プロトコル」の内容をよく確認の上、合意書をダウンロードし作成します。
    (2)合意書に、必要事項(保険薬局名称(文章内)、住所、保険薬局名称、代表者)を記載し、押印します。これを2部作成します。
    ※合意書の日付は、空欄でお願いします。合意書の日付には当院の決済日を記載し、合意書の締結日が開始時期となります。運用は合意書を受け取った日から開始としてください。
    (3)作成した合意書は2部とも薬剤部宛に追跡のできる方法で郵送してください。一緒に、契約書を返信するための封筒(レターパック等追跡できるもの)を同封してください。
    ※合意書の送付先 〒105-8471 東京都港区西新橋3-19-18東京慈恵会医科大学附属病院 薬剤部宛「合意書在中」(大代表03-3433-1111)と記載してください。
    (4)返信された合意書を受け取り、プロトコルの実施が可能となります。

  5. がん薬物療法について
    (1)がん薬物療法レジメンの公開について
    当院では院内のレジメン審査委員会にて、各診療科の医師、薬剤師、看護師、管理栄養士、医療事務など多職種により協議し承認されたがん薬物療法レジメンを院内登録しています。
    また、当院と地域保険医療機関及び保険薬局が連携を強化し、患者さんに対してより質の高いがん化学療法を提供することを目的に、当院で施行されているがん薬物療法レジメン(治療内容)を一部公開しています。なお、患者さんの状態により投与量や投与スケジュールが変更となることもあります。
    なお、本ホームページに掲載されている情報は、保険医療機関や保険薬局の医療従事者を対象としており、患者さんまたは一般の方への情報提供を目的としたものではないことをあらかじめご了承下さい。

    (2)がん薬物療法レジメンに関わる照会について
    がん薬物療法レジメンに関する照会や患者の状況に関する相談及び情報提供等については薬剤部医薬品情報室へお問い合わせください。

    【がん薬物療法レジメン一覧】
    (医療従事者専用)
診療科がんの種類
消化器・肝臓内科 大腸がん ・  肝臓がん ・  膵臓がん ・  食道がん ・  胃がん ・  胆道がん
腫瘍・血液内科 悪性リンパ腫 ・   多発性骨髄腫 ・  胃がん ・ 
大腸がん ・  食道がん ・  膵臓がん ・  乳がん ・  胆道がん
呼吸器内科 肺がん
皮膚科 悪性黒色腫
上部消化管外科 胃がん ・  食道がん
下部消化管外科 大腸がん
肝胆膵外科 肝臓がん ・  膵臓がん ・  胆道がん
乳腺・甲状腺・内分泌外科 乳がん
脳神経外科 脳腫瘍 
産婦人科 卵巣がん ・   子宮頚がん ・   子宮体がん
泌尿器科 尿路上皮がん  ・  腎細胞がん ・  前立腺がん 
耳鼻咽喉・頭頸部外科 頭頸部がん


(3)がん化学療法トレーシングレポートについて
当院では、保険薬局で患者さんから聴取した情報などのうち、「緊急性や即時性の低いものの患者の薬物療法に有用であり医師に情報提供すべき」と判断された内容について、医師へフィードバックするための「がん化学療法トレーシングレポート」を用意しております。
トレーシングレポートに内容を記載し、当院薬剤部宛にFAXで送信ください。
薬剤部にて内容を集約し、処方医へ情報提供し今後の治療に繋げていきます。

がん化学療法連携情報提供書(トレーシングレポート)【PDF版】
がん化学療法連携情報提供書(トレーシングレポート)【EXCEL版】
がん化学療法連携情報提供書(トレーシングレポート)記入見本

(4)がん薬物療法に関わる研修会等について
当院が開催する保険薬局対象のがん薬物療法に関する研修会等の案内は、地域薬剤師会を通して別途連絡します。

関連リンク

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    係員にご遠慮なくご相談ください。

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