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先進医療

2021年4月1日現在
当院において承認され現在行われている先進医療は下記の通りです。

パクリタキセル静脈内投与(一週間に一回投与するものに限る。)及びカルボプラチン腹腔内投与 (三週間に一回投与するものに限る。)の併用療法 上皮性卵巣がん、卵管がん又は原発性腹膜がん

診療科産婦人科
適応症上皮性卵巣がん、卵管がん又は原発性腹膜がん
料金18,180円
承認年月日平成24年1月1日
主な内容

手術で腫瘍を切除した後に、抗がん剤(パクリタキセルとカルボプラチンの2種類の薬)を3週間ごとに6コース点滴で静脈内投与をするのが、進行上皮性卵巣がん、卵管がん又は原発性腹膜がんの標準的な(現時点で最良と考えられている)治療法です。
しかし、1)従来の治療法と、2)比較的少なめの量のパクリタキセルを週1回の点滴で静脈内投与して同時にカルボプラチンを3週間ごとに点滴で静脈内投与する新しい投与法を比較した臨床試験の結果が報告されました。その結果、2)の新しい投与法を受けた患者さんの予後が改善されることが明らかになり、世界的に注目されています。
また、近年欧米では、シスプラチン(カルボプラチンと同じグループに属する抗がん剤)を用いた腹腔内投与についての臨床試験がいくつか行われました。その結果、抗がん剤の腹腔内投与は静脈内投与と比較して、患者さんの死亡のリスクを約20%減少させることが明らかとなり、世界的に注目されています。
そこでがんに対するより有効な治療法の確立のため、このような臨床試験が計画されました。
投与法2が高度医療として行われます。

●投与法1
比較的少量のパクリタキセルの毎週点滴静脈内投与とカルボプラチンの3週間ごと点滴静脈内投与

●投与法2
比較的少量のパクリタキセルの毎週点滴静脈内投与とカルボプラチンの3週間ごと腹腔内投与

CYP2D6遺伝子多型検査

診療科小児科
適応症ゴーシェ病患者のうち経口投与治療薬(エリグルスタット酒石酸塩)を投与される予定の患者
料金患者負担無し
承認年月日平成27年9月1日
主な内容ゴーシェ病は糖脂質代謝障害のため、グルコシルセラミドが種々の臓器に蓄積し、発症する極めて稀な先天性代謝異常症です。
現在、ゴーシェ病の治療薬としては、隔週に点滴静脈内投与する酵素補充療法が一般的ですが、最近、経口薬(エリグルスタット酒石酸塩)が承認されました。この経口薬は体内でチトクロームP450 2D6(CYP2D6)によって分解・代謝されますが、このCYP2D6の働きには個人差があることが知られています。
CYP2D6の働きは、遺伝子多型を検査することによって推定することができますので、その結果によってその患者さんに適した投与量を決定します。この経口薬は原則として16歳以上のゴーシェ病患者さんが適応ですので、この検査を受けられるのは16歳以上のゴーシェ病患者さんです。

腹腔鏡下センチネルリンパ節生検(早期胃がん)

診療科消化管外科
適応症早期胃がん
料金患者負担無し
承認年月日平成27年1月30日
主な内容

【対象】
術前検査のCT検査などでリンパ節転移がない、長径4cmまでの早期胃がんの患者さん

【先進医療機関】
本治療は本学の倫理委員会で認可され、先進医療として東京慈恵会医科大学附属病院および東京慈恵会医科大学附属柏病院で受けることができます。

【理論背景】
センチネルリンパ節(SN)とは、がん病巣から直接リンパ流を受けるリンパ節のことで、がんのリンパ節転移が最初に起こる場所と考えられています。SNにがん細胞の転移がなければ他のリンパ節には転移していないと考えられ、余分なリンパ節を切除しなくてもいいということになります(SN理論)。すでに乳がんでは保険医療となり、生存率などの治療成績を損なうことなく、リンパ浮腫などの手術後遺症を減らすことが証明されています。

【早期胃がんに対する標準治療と縮小手術】
内視鏡治療適応でない早期胃がんの標準手術は、がんの部位によって噴門側胃切除、幽門側胃切除、幽門温存胃切除、また胃全摘が選択されています。それに加えて、リンパ節転移の可能性を考え、領域リンパ節の郭清(切除)が行われます。しかし、実際には早期胃がんではリンパ節転移がない場合も少なくありません。その場合、標準手術では患者さんにとって大きすぎる手術になってしまいます。そこで標準手術では過大手術となることが予測される患者さんを見つけ出し、縮小手術へと導く試みがSN生検です。なぜなら、胃を大きく切った患者さんが被るデメリットは小さくはないからです。胃全摘でなくても胃切除後は、少ししか食べられない、早く食べると苦しくなる、下痢をしやすくなるなどの直接的な消化障害にとどまらず、食後に動悸やめまいがするダンピング症候群や体重減少などの合併症が起こり、生活に支障を来たす患者さんは少なくありません。

【方法】
RI(アイソトープ)とICG(緑色色素)および赤外線腹腔鏡を用いてSNを同定します。SNにがんの転移を認めた場合には標準治療を行いますが、SNにがんの転移を認めない場合では、リンパ節郭清(切除)範囲を縮小するとともに、胃切除範囲も小さくして胃容量を温存する縮小手術を行います。

【過去の実績】
本先進医療前に施行された12施設400例以上を検討した臨床試験で、同対象患者さんに対してSNが見つかる率は97.5%、SN転移の正診率は99%という成績でした。つまり99%の正確性でセンチネルリンパ節を用いてがん転移の有無を判定できることが明らかになっています。慈恵医大の2施設でも総計350症例以上のSN生検が実施され、同等の成績を報告しています。

MRI撮影及び超音波検査融合画像に基づく前立腺針生検法

診療科泌尿器科
適応症前立腺がんが疑われるもの(MRIにより病変が疑われるものに限る)
料金110,900円
承認年月日平成30年8月1日
主な内容MRI撮影及び超音波検査融合画像に基づく前立腺生検では、MRI画像と生検時の超音波画像を癒合させることにより、より的確に癌が疑わしい箇所の生検をすることが可能となっています。このため、従来の超音波画像のみの前立腺生検と比較して、MRI画像により癌が疑われる部位が特定されているため、標的生検が可能となり、癌検出能が改善するかを検討します。

反復経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)

診療科精神神経科
適応症薬物療法に反応しない双極性障害の抑うつエピソード
料金患者負担無し
承認年月日平成31年3月1日
主な内容双極性障害の抑うつエピソードの治療では、クエチアピン、リチウム、オランザピン、ラモトリギンの使用が推奨されていますが、これらの薬物療法が奏功せず、うつ状態が遷延することがあります。このような治療抵抗性を示す双極性障害の抑うつエピソードの患者さんが対象となる治療法です。
反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)は、脳皮質を非侵襲的に刺激し、ニューロンの活動性を変化させる技術です。rTMS療法は、薬物療法に反応しないうつ病への治療法として承認されています。この先進医療は、治療抵抗性を示す双極性障害の抑うつエピソードに対して、rTMS療法の有効性を検証するための臨床試験です。この臨床試験では、クエチアピン、リチウム、オランザピン、ラモトリギンのいずれか1剤を併用したまま、実刺激あるいは偽刺激のrTMS療法を外来で実施します。1日30分、週5日、4週間の治療期間のあと、28週間の観察期間があります。この臨床試験では、rTMS療法の費用負担はありませんが、参加することで外来への通院回数が増えます。治療期間と観察期間の終了時に謝礼が支払われます。

胃上皮性病変に対するプローブ型共焦点レーザー顕微内視鏡の診断能に関する多施設前向き研究

診療科内視鏡科
適応症20歳以上79歳以下の早期胃がんまたは早期胃がんが疑われる方で治療が予定されている患者さん、もしくは早期胃がん内視鏡治療後40週以上経過した患者さんが対象となります。
料金患者負担無し
承認年月日2020年3月1日
主な内容消化管内視鏡検査は、早期胃がんや早期大腸がんの発見においては信頼性が高く、検診やスクリーニング検査として広く行われています。しかし、内視鏡の一般的な観察法である白色光観察だけでは、良性、悪性(=がん)の診断を正確に行うには十分ではありません。現在は、白色光観察だけではなく、病変部に色素を散布し般察する色素内視鏡観察や、特殊なフィルターを用いて血管や粘膜の模様を強調して観察する狭帯域光観察(Narrow Band Imaging: NBI)といった方法が行われており、有用性が報告されています。しかし、85-100倍に胃粘膜表面を拡大して、粘膜模様や、血管の形から顕微鏡での組織構造(病理組織)を類推しても、病理組織像と同等の倍率で評価しているわけではないため、診断精度には改善の余地があります。この研究で使用するプローブ型共焦点レーザー顕微内視鏡は、胃粘膜表面を約1000倍に拡大観察することで、病理組織像に類似した画像を評価し、消化管病変に対する良性、悪性の診断を内視鏡検査と同時に行えることが期待されています。本研究は、対象患者さんの通常の内視鏡検査中に、共焦点内視鏡検査を追加し、この検査が消化管がんの組織像をどの程度正確に反映し、診断に有効であるかを評価することを目的としています。

腎血管筋脂肪腫に対する腎腫瘍凝固・焼灼術(冷凍凝固によるものに限る。) 腎血管筋脂肪腫(結節性硬化症によるものに限る。)

診療科泌尿器科
適応症結節性硬化症に伴う腎血管筋脂肪腫(AML)
この治療が受けられるのは①結節性硬化症の診断を受けている、②16歳以上、③腫瘍の大きさが4㎝以下の患者さんです。
料金患者負担無し
承認年月日令和3年4月1日
主な内容結節性硬化症に伴う腎血管筋脂肪腫は加齢と共に発生頻度が増加します。腎血管筋脂肪腫が増大すると腎機能の悪化や出血を起こす危険性があります。一般的な治療とされる動脈塞栓術は再発率も高く、内服療法(mTOR阻害薬)は明らかな縮小効果がありますが、腫瘍縮小効果を保つには永続的に内服しなければならず、休薬により腫瘍が再び大きくなることが問題となっています。2011年より腎がんに対して『凍結療法』という新しい治療法の有効性が認められ、その安全性も広く証明されています。凍結療法は体への負担が少なく、繰り返し行うことが可能な治療法です。そこで今回、『結節性硬化症に伴う腎血管筋脂肪腫に対して凍結療法』を行い、その有効性と安全性について検討します。 本研究は九州大学、岡山大学、京都府立大学、北海道大学との共同研究になります。
※当院で登録のうえ、実際の治療は東京慈恵会医科大学附属柏病院で行います。術後の定期通院などは当院で行います。
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