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ナース・コミット

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2018年10月29日

糖尿病と上手に付合う #001 糖尿病看護認定看護師   荒川亜矢子/山中達子

慈恵大学病院では高度で複雑な医療を行っていますが、そこでは専門看護師10名、認定看護師34名が20分野以上の領域にわたって、日々患者さんへの看護ケアを実践しています。今回は、糖尿病看護認定看護師より、糖尿病にまつわる最近の話題や私たちの活動についてご紹介します。

血糖値は、「点」で見る時代から「線」で見る時代へ

私たちの体は、血液中の「ブドウ糖(血糖)」を燃料にして動いています。このブドウ糖は、食事から摂取した栄養素の一部が、腸から吸収されたもの。これが血液中に溶け込んで、エネルギーとして利用されるのです。この時、ブドウ糖を全身の細胞に取り込む役割をしているのがインスリンです。何らかの原因でインスリンの働きが弱まり、ブドウ糖をエネルギーとして利用できなくなると、血液中でブドウ糖が大渋滞となり、高血糖となります。これが糖尿病のしくみです。
これまでの血糖測定器では、血糖測定するその瞬間、つまり「点」でしか血糖値(血液中のブドウ糖濃度)を知ることができませんでした。しかし最近になって、24時間の日内変動を「線」で見ることができる測定器が普及し始めています。そのおかげで、これまで気づくことができなかった問題も、容易に発見できるようになりました。
慈恵大学病院では、「線」で見える血糖測定器やインスリンポンプなど、最新の糖尿病治療を積極的に取り入れています。糖尿病患者さんにとって心配の種である合併症の予防はもちろん、少しでも負担の少ない治療を提供することで、患者さんの暮らしやすさをサポートしています。

糖尿病を理解する新ワード、「血糖値スパイク」とは?

健康診断では正常でも、発生の恐れがある「血糖値スパイク」

先ほど、インスリンが機能しなくなるとブドウ糖が増えてしまうとお伝えしましたが、多すぎるブドウ糖は血管壁を傷つけ、動脈硬化の原因となり、さまざまな合併症を引き起こすことがわかっています。
ところで皆さんは、「血糖値スパイク」という言葉をご存じですか?血糖値スパイクとは、普段の血糖値が正常値であるにもかかわらず、食後の2〜3時間だけ血糖値が急上昇してしまう症状のこと。高度な動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞・脳梗塞などによる突然死リスクが高まるばかりでなく、がんや認知症のリスクが上がることも指摘されています。
多くの人が、その危険を体内に抱えているといわれる血糖値スパイク。日々の生活を心がけてその発生を上手に抑えることが、健康を保つカギとなります。

慈恵大学病院の「糖尿病療養相談外来」

糖尿病に関する心配なら、どんなことでもお聞かせください

慈恵大学病院では、糖尿病看護認定看護師を含む糖尿病看護に特化した看護師が、療養相談外来を担当しています。対象となる方は、慈恵大学病院に通院するすべての糖尿病患者さんです。
相談外来では、血糖コントロールのための生活支援、フットケア、インスリンポンプを使用している患者さんへの生活面・技術面での指導、他疾患に合併した糖尿病の管理方法、患者さんご家族への支援など、糖尿病に関連するあらゆる相談ごとにお応えしています。ぜひお気軽にお問い合わせください(ご利用には予約が必要になります)。

糖尿病療養相談外来 月・木 14:00~16:30
糖尿病腎症予防外来 火   8:00~16:30
大代表:03-3433-1111


※2018年10月時点の情報です。

普段の生活に取り入れられる“血糖値スパイク解消術”

対策1:食べる順番は「野菜」→「肉・魚」→「ごはん・パン」

食物繊維を多く含む野菜を最初に食べると、後から体内に糖が入ってきた時に、その吸収をゆっくりにして血糖の急上昇を抑えることができます。

対策2:「ごはん抜き」は厳禁! 「朝ごはん」はきちんと食べましょう

朝ご飯を抜くと、昼食後に血糖値スパイクが発生! 朝食を食べずにいると、血糖値スパイクが起こりやすくなるのをお忘れなく。

対策3:食後すぐの「ちょこちょこ動き」が効果的

食後にじっとしていると、血糖値スパイクが起こりやすくなります。ちょっとした日常動作で十分効果がありますので、食後はちょこちょこっと動くようにしましょう。

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