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2024年04月01日 現在
糖尿病・代謝・内分泌内科の診療対象となる疾患は、糖尿病・脂質異常症などの代謝疾患、そして甲状腺、下垂体・副腎系を中心とした内分泌疾患です。
40歳を超えてから発症することが多い2型糖尿病は、生活習慣病の代表とされています。2型糖尿病は、生活習慣の欧米化や過食に伴って、我が国のみならずアジア諸国において増加し続けております。これは、医療費の増大のみならず患者さんの生活の質の悪化に直結することから、その予防も含めた十分な取り組みが必要です。
2型糖尿病は、膵臓で産生されるインスリンの働きが十分でないために、血糖値が上昇する病気です。一般に、発病初期には自覚症状がほとんどありません。しかし、十分な治療を行わないと、やがて血管が傷つき、糖尿病による合併症が発症します。合併症には、太い血管の動脈硬化によりおこる心臓や脳の疾病、細い血管が障害されることにより起こる糖尿病網膜症・腎症・神経障害などがあります。いずれも患者さんの生活の質を著しく下げ、心臓や脳の病気が合併すると命に関わることもあります。従って、糖尿病治療の目的は、合併症の予防と進展阻止による健康寿命の確保です。
一方、糖尿病には1型糖尿病と呼ばれる、生活習慣病ではないタイプも存在します。自分の膵臓でのインスリン産生が行われなくなってしまうため、基本的に一生インスリン投与を行わなければなりません。かつては、治療が困難な患者さんは少なくありませんでした。しかし、本学が積極的に取り組んできた、持続血糖モニター(CGM)やインスリンポンプ、さらには両者が連動した機器を用いた治療により(当科は全国でもトップクラスの実績を誇っております)、血糖コントロールが改善する患者さんの数が増加してきました。1型糖尿病においても、治療の目的は合併症の予防です。
本学附属4病院では、常時1万人を超える糖尿病患者さんの診療を行なっており、豊富な診療経験をもとに、より優れた治療法の開発に邁進してまいりました。これを支える研究として、世界レベルの疫学研究を遂行すると共に、合併症の成因の解明、膵臓の再生医療などの先端的な研究を進めており、国際的な評価を得ております。
さらに内分泌領域においても、専門医資格を取得した医師が、甲状腺疾患、下垂体・副腎系の内分泌疾患を中心に、多数の患者さんを外来で拝見してきました。そして、診断困難なケースの治療にも成功して国内外に報告して参りました。
当科では、昭和39年の教室創設以来、阿部正和名誉教授が掲げられた「医学はサイエンスとアートからなる」のスローガンのもとに、絶え間なく進歩する生命科学に対する確かな見識を背景に、個々の患者さんが持つ社会的・心理的な問題を把握し、適切な医療を遂行する高い能力と品格を併せ持つ医師の育成を目指して参りました。
これからも、変貌する社会のニーズを見据えて、糖尿病・代謝・内分泌疾患の診療の向上に全力を尽くすとともに、同じく阿部先生が提唱された「来て良かった病院」といわれ続けるように患者さん目線で、通院してくださっている患者さんが満足されるような診療を行えるように後進の教育にも尽力して参ります。
診療部長/教授 西村 理明
くわしくは糖尿病・代謝・内分泌内科ホームページをご覧ください。
糖尿病診療での伝統と実績を持ち、多くの領域に専門医を擁しています。インスリンポンプ、持続血糖モニターなど先端技術の実施、インスリン療法等の薬物療法、患者教育、合併症の管理に力を入れ、質の高い診療を実践しています。
内分泌診療にも力を入れており、下垂体、甲状腺、副腎等、多岐にわたる内分泌疾患に対し、内分泌専門医が診断、治療を行っています。
No |
専門外来枠名称 |
概要 |
外来診察日 |
主な担当医師 |
---|---|---|---|---|
1 |
内分泌外来 |
下垂体・甲状腺・副腎等の内分泌疾患の診断と治療 |
金曜日(午前) |
林 毅 |
診療部長 |
西村 理明 |
---|---|
診療医長 |
山城 健二、大橋 謙之亮 |
総合案内
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