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リハビリテーション科(セラピスト部門)

2024年04月01日 現在

技師長から皆さまへ

当院リハビリテーション科には、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が29名配置されており、リハビリテーション科医師と常に両輪を意識し、各診療科からの依頼に対して高水準のリハビリテーション医療が展開するように務めています。当院は6つの部署に分かれた管理を行っており、いかなる疾患に対しても対応できるよう運営しています。希少例や難治症例の治療に関しては、国内外の報告を基にしたディスカッションを行い、積極的な診療支援が行えるように心掛けています。また、成果報告として学会や雑誌などに積極的に情報発信を行い、「病気を診ずして病人を診よ」を常に意識した診療に努めています。


リハビリテーション科技師長/中山 恭秀

理念・基本方針

「病気を診ずして病人を診よ」の精神に基づいたリハビリテーション医療の実践

学祖の示す「病気を診ずして病人を診よ」はリハビリテーション医療の根幹であるという認識の元、常にひとを見たリハビリテーション医療を行うことを心掛けています。

優れた専門家の育成

病院組織において唯一のリハビリテーション医療に関する専門集団の一員である、という意識のもと、高い水準で展開される慈恵医大の医療をサポートできるスタッフを育成します。

業務内容・特徴

診療内容

リハビリテーション科配属の29名のセラピストは、リハビリテーション科医師からの指示のもと、すべての診療科からの依頼に対して各種療法を施行します。依頼の多い脳神経内科や脳神経外科、整形外科とは、合同カンファレンスを定期的に開催しており、脳神経内科、脳神経外科とはSCU(脳卒中ケアユニット)を、循環器内科と心臓外科とで心臓リハビリテーションを合同で運営しています。また、個別の症例カンファレンスも開催しております。
外来棟6階に1075床のリハビリテーションを担う中枢となるリハビリテーションエリアがあります。650㎡を超える広い空間を贅沢に使い、様々な病態に合わせたリハビリテーション医療を提供します。SCUのみならず、集中治療室(ICU)、新生児集中治療室(NICU)、小児集中治療室(PICU)などとも協力してリハビリテーション医療を実施しています。なかでも、心臓リハビリテーションについては、CCUでの理学療法以外に看護師や管理栄養士など他職種の協力もうけて「集団運動療法」と、中央検査技師の協力のもと「運動負荷試験検査」も行っています。
通院患者さんを対象とした外来診療は、リハビリテーション科医師と主治医が通院の必要性を判断した場合に行います。通常のリハビリテーション治療のみでなく、リハビリテーション科で積極的に進めている慢性脳卒中片麻痺に対する経頭蓋磁気刺激治療やボトックス®治療と理学療法・作業療法・言語療法を組み合わせたNEURO®や復職支援を目的とした高次脳機能障害患者さんへの関わりも行います。また、地域への紹介やかかりつけ医への逆紹介も積極的に進めています。

理学療法エリア

病気により低下もしくは欠損した機能、それに伴う能力障害に対して、物理的な方法(運動や物理的刺激)を用いて機能並びに能力の向上を図ります。関節の動きの改善、歩行能力の獲得といったことが目標となります。三次元動作解析システムや床反力計を備えたトレッドミル、運動負荷試験装置などを設置しています。院内にある褥創や栄養サポート、緩和ケア、転倒転落(防止)などの専門チームや組織に参画して、医療の質の向上に取り組んでいます。


理学療法エリア


心臓リハエリア

作業療法エリア

発症間もない急性期から、退院後の地域生活までを幅広く対象とし、生活の質(QOL)の向上をお手伝いしています。日常生活動作や家事動作、軽作業といった「作業」を通して、そのひとに合ったリハビリテーション医療の提供を心掛けています。


作業療法エリア


ADL室

言語療法エリア

外来では主に失語やその他の高次脳機能障害、入院では、主に脳卒中後や脳腫瘍術後・神経難病等によるコミュニケーション障害(失語・構音障害)やその他の高次脳機能障害、嚥下障害に対して言語療法を行っています。


言語療法エリア

教育・研修制度(4病院共通)

当科では4病院共通のスタッフ育成理念として以下の4つを掲げております。

1.広範囲な知識を有し、患者を選別せずに医療ができる集団(ジェネラリスト)を育成する
2.学生や新人、研修生を教育できる指導者を育成する
3. 病院が求めるより質の高い医療を実践できる職員を育成する
4.患者に信頼される職員を育成する

新入職員、2年目、3年目のスタッフには、年8回で構成する4病院合同で行う独自の教育研修に適宜参加していただいております。また、当科職員に求められる臨床実践能力、対人能力、教育・指導能力、マネジメント能力について、4病院共通のキャリアラダーを作成し、職員に必要な能力を明確にすることで育成する側と育成される側との共通認識を高める取り組みをしています。

教育研修のテーマ(一部)

  • 診療報酬体系から学ぶセラピストの役割と責任(1年目)
  • 症例報告作成法 (1年目)
  • リハビリにおける医療の質と安全(1年目)
  • 症例報告会(1年目・2年目)
  • 臨床疑問解決法(3年目)

レジデント制度(理学療法士:附属病院・葛飾医療センター・第三病院・柏病院 、 作業療法士:附属病院)

2022年度より、慈恵医大では、「リハ専門職の方々の研修の場の提供」、「高い水準の卒後教育」を行うことを目的として、「資格を有した理学療法士」を対象にした「理学療法士レジデント制度」を導入しています。この制度は、一度回復期や生活期の臨床現場に就職されたスタッフの方が、急性期医療における知識と技術を再度習得することをサポートする狙いから作った卒後研修制度です。改めて急性期リハビリテーション医療や理学療法を学ぶことができます。2年間で周術期のリハビリテーションのいろはからオペ見学や診察、回診やカンファレンスへの参加を通して知見を深め、SCU・ICU・CCU・NICUなどにおける総合的理学療法技術の習得を図ります。慈恵医大は医学中央雑誌に収載されている雑誌を持っていることもあり、研修内で培った臨床疑問などを論文として投稿、掲載する支援もいたします。臨床指導は経験豊富な幹部職員や役職者が担当、また、論文指導は大学併任の理学療法士教員が担当いたします。

なお、2024年度からは作業療法士のレジデントも1名募集を開始します。また、附属病院以外に柏病院でもレジデント理学療法士を1名募集いたします。

主な研修例

  • SCUにおける超早期脳卒中リハビリテーション治療
  • 整形外科や形成外科周術期リハビリテーション治療や手術見学
  • 造血幹細胞移植前後のリハビリテーション治療(無菌室での診療やカンファレンス参加)
  • 心臓リハビリテーション医療全般(CPXを用いたAT測定含む)
  • 難病・希少症例に対するリハビリテーション治療
  • ICUにおけるリハビリテーションチーム医療(医師、看護師、臨床工学士、栄養士他)
  • 経頭蓋磁気刺激治療やボトックス治療に伴う作業療法と理学療法
  • 動作解析システム(マーカーレス動作解析装置やトレッドミル足圧分析装置)による解析
  • 治療効果を判定するためのさまざまな評価手法に関する研修
  • 復職支援  等

学会認定資格

日本理学療法士学会 専門理学療法士
・基礎(2名)
・運動器
・神経
・小児
・教育管理
6名
認定理学療法士
・脳卒中
・神経筋障害
・呼吸
・運動器
・スポーツ
5名
心臓リハビリテーション学会 心臓リハビリテーション指導士 1名
日本胸部外科学会・日本呼吸器学会・日本麻酔科学会(3学会合同) 呼吸理学療法士 5名
日本リンパ浮腫学会 リンパ浮腫保険診療士 1名
アスレチックトレーナー 1名
訪問型ジョブコーチ 1名
日本リウマチ財団登録作業療法士 1名

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