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小児外科

2021年06月03日 現在

診療内容

当科におかかりのお子さま・ご家族の方へ

小児外科が治療の対象とするのは、新生児から学童までの15歳以下の呼吸器・消化器の外科疾患が主体ですが、我々は、泌尿器・婦人科疾患のあるお子さまたちの治療も行います。また、成人になってもサポートや治療の継続が必要な小児外科疾患(胆道閉鎖症・拡張症・直腸肛門奇形など)に関しては、治療および人生経験が豊富な上級医が対応します。さらに、出生前診断された外科疾患に対しては、出生前から治療に携わり母子ともに安心して治療が受けられる体制を整えています。
また、慈恵医大の小児外科は、外科学講座の7診療部の1つであり、成人領域での治療経験が豊富な胸部外科や肝胆膵外科の手術に対して成人外科チームと協力し治療を行います。内視鏡による診断・治療(胃瘻造設・大腸ポリープ切除など)も柔軟に対応しています。

診療医長/准教授 芦塚 修一


くわしくは外科学講座ホームページをご覧ください。

小児外科で扱う診療内容

  • 小児・周産期医療センターの一員として産科・小児科・関連各科とのチーム医療
  • 小児内視鏡手術の推奨(胸部・腹部・泌尿器など)、幅広い疾患で内視鏡を用いた手術を施行
  • 小児では治療経験が少ない治療・検査(内視鏡科)・手術(呼吸器外科・肝胆膵外科領域)は専門領域と協力体制
  • 出生前診断された外科・泌尿器・婦人科疾患については、米国で胎児治療に対する留学経験のある上級医師が対応
  • 漏斗胸に対するNuss手術は、治療実績が全国有数(専門外来で対応)
  • 「東京都小児がん診療病院」に認定
  • 最先端機器(食道インピーダンスpHモニタリング・ウロダイナミクス検査装置)を用いた検査・診断

当診療科の得意分野・特色

出生前診断された新生児疾患に対する治療(手術)

  • スタッフの一部が胎児治療では世界でも最先端の米国の施設に2年以上留学し、研究や手術などの臨床見学を経験
  • 産婦人科・新生児科と協力して、出生前診断された小児外科・泌尿器科・婦人科疾患の治療を施行
  • 出生後に緊急手術が必要な疾患(横隔膜ヘルニア・肺の嚢胞性疾患・腹壁破裂など)は、計画的に分娩・治療
  • 出生前診断された外科疾患は、外来で経験のある医師が、出生前に両親へ疾患や治療内容に関して説明
  • 2015年にEXIT(ex utero intrapartum therapy)を産婦人科・新生児科・麻酔科などの協力の下に成功

(左)出生前診断画像(CPAM)/(右)EXIT写真

漏斗胸に対するNuss手術

  • スタッフが直接、米国のNuss先生のところへ手術見学に行き、講習を受けるなどして2001年以降に始めた専門外来
  • 近年は年間40名以上、合計500名近くが当院でNuss手術
  • 手術方法は、安全性を重視して年々改良を加え、術後合併症も減少
  • Nuss手術では、両側の側胸壁に2~2.5cmの切開を入れ、チタン製のペクタスバー1~3本を3年程度留置
  • 胸壁の陥凹により心臓や肺を圧迫することで、胸痛や呼吸器の症状を起こす場合は、手術により必ず症状が改善
  • 外来では経験豊富な担当医が、漏斗胸およびそれ以外の胸郭変形を持つ患者さんに対応

挙上の写真、患者前後4枚

内視鏡(胸腔鏡・腹腔鏡・膀胱鏡)手術

  • 内視鏡手術は、お腹や胸に数カ所の小さな穴をあけ、そのうちの1カ所からカメラを入れて画面を見ながら手術を行う方法
  • 胸腔鏡手術では、漏斗胸・肺の切除手術・縦隔および横隔膜の手術を施行
  • 腹腔鏡手術は、噴門形成術・アカラシア手術・鎖肛やヒルシュスプルング病・卵巣囊腫や副腎腫瘍の摘出・脾臓の摘出手術
  • 鼠経ヘルニアでは、LPEC(腹腔鏡下鼠経ヘルニア修復術)を行っており、工夫を加えると20歳程度までは手術可能
  • 膀胱尿管逆流症(VUR)に対しては、第一選択の治療として膀胱鏡下Deflux注入療法を行っており、日帰り手術も可能
  • 経験豊富な小児の内視鏡技術認定医が患者さんの治療またはスタッフを直接指導

(左)Deflux/(右)LPEC

各専門外来・外来診療

No

専門外来枠名称

概要

外来診察日

主な担当医師

1

漏斗胸・胸郭変形外来

漏斗胸を中心に鳩胸などの胸郭変形の専門外来です。漏斗胸に対しては、Nuss手術を推奨しています。小児外科ですが成人の漏斗胸の患者さんも診療します。

水曜日(午後)

芦塚 修一

2

小児外科一般・小児泌尿器外来

膀胱尿管逆流症・水腎症・尿道下裂など泌尿器疾患の専門外来です。小児の泌尿器疾患に関する診断・検査・治療を行います。

火曜日(午後):

水・金曜日:

内田 豪気

黒部 仁

3

出生前診断外来

出生前診断され出生直後から治療が必要な疾患に対し、ご両親に対して疾患と治療の説明を行います。そのほかの外科的疾患の説明も承ります。

木曜日(午後)

芦塚 修一

4

小児外科一般

小児の胃食道逆流症(GERD)や慢性便秘など、消化管の運動機能に関する疾患の専門外来です。検査(評価)・薬物療法・生活指導も行います。

月曜日(午後)

大橋 伸介

診療スタッフ

診療医長

芦塚 修一

診療医員

黒部 仁、大橋 伸介、内田 豪気、梶 沙友里、杉原 哲郎

実績

手術症例数

術式 2018年 2019年 2020年
腹腔鏡下鼠経ヘルニア手術(LPEC) 49 55 31
精巣固定術 56 32 34
胸腔鏡下胸骨挙上術(Nuss手術) 40 39 29
ペクタスバー除去手術 40 47 40
臍ヘルニア手術 13 16 22
鎖肛根治術 - 5 3
鏡視下手術(腹腔鏡・胸腔鏡) 12※ 26※ 15※
新生児手術 24 19 11

※LPEC/Nuss手術除く

全麻手術数の推移

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