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放射線部

2024年05月01日 現在

技師長から皆さまへ

患者さんの立場に立った放射線医療を実践するために、患者さんの痛みを理解し、いたわりの心を持った医療の提供を心掛けています。
放射線を使用した検査は、疾患の有無・早期発見・治療方針決定など多くのメリットを有しています。その放射線を適正に管理するために、医療被ばく低減施設認定を取得し、最適化された線量で診断等に必要な画像を医師に提供しています。
また、日頃より医療機器の始業・終業点検を確実に行い、メーカーによる定期点検を実施するなど、医療機器の安全確保と性能維持に努めています。


放射線部 技師長/平川 英滋

理念・基本方針

患者さんの立場に立った放射線医療の実践

  • 診断に有用な画像の提供を目指します。
  • 患者さんの痛みを理解し、いたわりの心を持った医療を行います。
  • 患者さんの安全を優先します。

最高かつ最善の放射線医療の提供

  • エビデンスに基づいた最新の画像診断と放射線治療を行います。
  • 腫瘍外科医、腫瘍内科医との連携を密にして、放射線治療の長所が最大限に発揮されるような診療を心がけます。
  • 最善で安全な放射線医療が提供できる環境を整えます。
  • 先進的な放射線医学の研究と教育を行います。

良き医療人の育成

  • 「患者さんの立場に立った放射線医療の実践」「最高かつ最善の放射線医療の提供」を理解し実践する心のこもった医療人を育成します。

業務内容・特徴

検査・治療について

一般撮影

体内を透過するX線を対象とする部位に照射し、撮影を行っています。
当院においては、無線型FPDシステムを導入した検査時間の短縮や容態に合わせ撮影するなど患者さんの負担軽減に努めています。

  • 骨折・骨病変のX線撮影
  • 胸部Ⅹ線撮影
  • 腹部Ⅹ線撮影
  • 消化管造影Ⅹ線撮影
  • 歯部X線撮影
  • 骨塩定量検査

CT

CT検査はエックス線を用いて身体の断面を撮影します。またワークステーションを利用して各種立体(3D)画像の作成なども行っています。
単純CT検査(造影剤を使用しない検査)では約5分、造影CT検査(造影剤を使用する検査)では約15分の時間で検査が終了します。
当院で導入している装置は従来のCT装置よりも短時間で広範囲の撮影が可能で、放射線被ばくの低減や使用造影剤量を減らすことができます。
最先端の技術であるDual Energy CTと呼ばれる技術を駆使するなど高度な医療を提供できるよう取り組んでおります。

MRI

強い磁石と電磁波を使って体内の状態を観察する装置です。軟部組織の描出に優れ、造影剤を使用しなくても血管を描出することができます。
また、X線を使用しないので、放射線による被ばくの心配はありません。

超音波検査

超音波検査とは、超音波(人の耳で聞こえる音よりも周波数の高い音)を用いて、体内の臓器や血管などを観察します。なお、人体には無害です。
検査方法は対象臓器がある皮膚表面にゼリーを塗り、プローブ(超音波を発する探触子)を当てながら検査をしますが、痛みなどはほとんどありません。
肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓などの腹部臓器をはじめ、甲状腺、乳腺などの体表臓器、頸動脈や四肢血管などの形態的、質的な検査を行います。

マンモグラフィ

マンモグラフィとは乳房のⅩ線撮影のことです。触ってもわからないタイプの乳がんも、白い腫瘤影や非常に細かい石灰化として見つけることができます。腫瘤と正常な乳腺との重なりを少なくして病変を見つけやすくするために、乳房を引き伸ばし圧迫をして専用のⅩ線装置で撮影を行います。また、乳房全体をくまなく写し出すために、片方の乳房に対して2方向(MLO:内外斜位方向とCC:頭尾方向)の撮影を行います。

血管撮影

血管撮影は、鼠径部や腕の血管から、細い管(カテーテル)を挿入して行います。X線透視画像を見ながら目的位置までカテーテルを進めていき、造影剤を注入して撮影することにより、血管の走行や血行動態、腫瘍の染まりを見る検査です。
当院では診断だけでなく、IVR(Interventional Radiology:画像下治療)と呼ばれる血管内治療も積極的に行っています。
主な治療部位としては、脳血管・心臓・大動脈・その他末梢血管など多岐に渡ります。
また、手術室内にある血管撮影装置を使用して、血管内治療と外科治療を組み合わせたハイブリッド手術も行っています。

核医学検査

核医学検査とは、放射性同位元素(Radio Isotope︓RI)という放射線(主にガンマ線)を出す少量の薬剤(これを「放射性医薬品」と⾔います)を⼀般的には静脈注射、他にカプセルを飲んだり、ガスを吸ったりして体内に取り込みます。
取り込まれた放射性医薬品から放出される放射線を専⽤のカメラを⽤いて撮影し、体内分布を画像化したり、時間的変化を追いかけたりして、検査⽬的の臓器・組織の⽣体機能ならびに腫瘍の活動性の状況や広がり等を検査いたします。

PET検査

PETとは、Positron Emission Tomography(陽電子放出断層撮影)の略です。
従来のCTやMRIなどの体の構造をみる検査とは異なり、細胞の活動状況を画像でみることができ、がん、脳、心臓などの病気の診断に有効です。

放射線治療部

放射線治療は、外科療法(⼿術による治療)、化学療法(抗がん剤による治療)と並ぶがん治療法です。その適応は、治癒を⽬的とした根治的治療から⼿術・化学療法を補助する併⽤療法や症状を緩和して⽣活の質(QOL)を回復・維持させる緩和治療まで多岐にわたります。がんの発⽣している部位(場所)、⼤きさ(広がり)など患者の状態にあわせて最適な治療をうけていただく為にさまざまな放射線治療法を⽤いています。

主な診療・治療機器保有台数

一般撮影装置 10台 骨塩定量装置 2台
歯科用装置 1台 透視装置 5台
ポータブル装置 14台 CT装置(診断用) 5台
MRI装置 5台 血管撮影装置 8台
乳房撮影装置 2台 超音波診断装置 12台
ガンマカメラ 3台 PET装置 1台
小線源治療装置 1台 リニアック装置 2台
トモセラピー装置 1台

(2024年5月 現在)

検査・治療件数

一般撮影(パントモ・セファロ含む) 約110,462件/年 CT 62,256件/年
MRI 28,629/年 放射線治療 14,521件/年
核医学検査 3,550件/年 超音波検査 16,375件/年
PET検査 1,249/年 血管撮影(IVR) 4,108件/年
マンモグラフィ 2,074件/年 骨塩定量検査 3,904件/年

(2023年度 実績)

医療被ばく低減施設認定

当施設は医療被ばく低減施設として認定されています。
Ⅹ線の人体への影響など、ご不明な点がございましたらお気軽にお近くの撮影スタッフ(診療放射線技師)にお尋ねください。
当院では、比較的放射線被ばくが多いとされるCT検査において最新の画像再構成を用い、少ない放射線でも従来と同等の画質を提供できるよう努めております。

2023年8月1日更新

スタッフ

人員構成

診療放射線技師 75名
技師長 1名
技師長補佐 3名
係長 2名
主任 3名
スタッフ 66名

(2024年5月 現在)

専門・認定資格取得者数

国家資格

診療放射線技師 75名 第1種放射線取扱主任者 13名
第1種衛生管理者 10名 ガンマ線透過写真作業主任者 9名
エックス線作業主任者 10名 衛生工学衛生管理者 7名
第1種作業環境測定士 4名

日本診療放射線技師会認定

臨床実習指導教員 24名 放射線管理士 9名
放射線機器管理士 7名 医用画像情報精度管理士 2名
放射線被ばく相談員 2名 画像等手術支援認定
診療放射線技師
3名

各種認定資格

       
日本X線CT認定技師 10名 日本磁気共鳴専門技術者 6名
肺がんCT検診認定技師 1名 核医学専門技師 1名
救急撮影認定技師 4名 検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師 10名
日本血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師 2名 超音波検査士
胃がんX線検診技術部門B資格検定 2名 消化器 18名
胃がん検診専門技師 3名 体表臓器 10名
医学物理士 2名 血管 2名
放射線治療専門放射線技師 2名 泌尿器 4名
医療情報技師 1名 健診 4名
医用画像情報専門技師 1名
血管診療技師(CVT) 1名 社会人ホスピタリティ検定認定者
乳がん検診超音波検査実施技師 3名 実践 43名
ホスピタリティ検定認定者
2級 2名
3級 26名

(2024年5月 現在)

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