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臨床工学部

2022年06月20日 現在

技士長から皆さまへ

当部門は、平成4年4月に医療機器の保守管理と診療技術の提供を主な業務として、慈恵4病院(附属病院、葛飾医療センター、第三病院、柏病院)同時に「臨床工学部」を設立いたしました。
我々は常に組織力を生かした業務成果を目指し、特に機器メーカは我々の強力なパートナーとして、その連携強化から機器管理の向上に努めております。
また、メーカ主催の講習会、技士会や各医療関連学会、各種勉強会への参加に努め、得られた知識や技術を少しでも業務に還元できるよう努力しております。
私ども臨床工学技士は医療の安全、安心を常に追求する姿勢を大事に、慈恵建学の精神である「病気を診ずして病人を診よ」これを念頭に置き業務に精励しております。


臨床工学部 技士長/平塚 明倫

理念・基本方針

医療機器の専門家として最善を尽くし、質の高い医療の提供および普及に寄与する。また、チーム医療における信頼を確保し、時代に即した進化する組織として、慈恵医大の医療発展に貢献する。

  1. 慈恵医大の理念・基本方針を遵守する。
  2. 患者安全を最優先とした医療を実践する。
  3. 医療機器の専門家としての自覚をもって職務を遂行する。
  4. チーム医療の一員として誇りと責任をもって職務を遂行する。
  5. 豊かな人間性と高い倫理観を兼ね備えた臨床工学技士の育成を実践する。
  6. 大学の安定した財政基盤構築へ貢献する。

業務内容・特徴

業務内容

「あつかう機器とあずかる生命」を当部門スローガンとして、医療機器の保守管理および診療技術の提供を日々実践しております。


  1. 中央管理機器の運用および保守管理
  2. 手術部、ICU、CCU、NICU、PICU、救急部、心臓カテーテル検査室保有機器の運用および保守管理
  3. 生命維持管理装置(人工心肺装置、補助循環装置、人工呼吸器、血液浄化装置、閉鎖式保育器、除細動器など)の操作および保守管理
  4. 院内医療機器の安全管理に向けた情報収集と周知
  5. 医師・看護師・学生への安全使用に関する教育と臨床実習指導
  6. 医療監視への対応(関東信越厚生局、東京都福祉保健局)

医療機器の管理体制

第五次医療法改正(平成19年4月1日施行)により、医療機器の安全使用と管理体制の整備が法令に明記されました。当院では医療機器安全管理責任者のもと、臨床工学部が看護部、中央診療部、財務部と連携を図りながら、医療機器の安全管理に努めております。患者さんに使用する医療機器は、臨床工学技士による24時間安全管理体制のもと、研修を受けた医師・看護師が安全に配慮しながら使用しております。

また、保守点検計画に基づいた点検を行い、トラブル防止に努めております。さらに、互いの行動を観察し、必要時には支援を行い、職種を超えて話し合える環境作り(チームステップス推進)も積極的に行っております。

教育・研修制度

近年は医療機器の進歩がめざましく、医療機器の操作および管理に関する高度な知識・技術が必要とされています。臨床工学部では医療機器の誤った取扱いによる医療事故を未然に防ぐため、学会専門認定資格の取得や、講習会の受講を通してスキルアップに努めております。学外で取得した知識は院内の研修会を通して、医師や看護師など、他職種へも還元しています。

さらに、大学病院として学生実習にも力を入れており、臨床現場での知識向上はもちろん、医療人に相応しい教養と人間性を備えるよう指導しております。特に医療現場で不可欠なチーム医療を習得してもらうために、ノンテクニカルスキルとして、チームステップスの講義や実習も行っています。


各部門紹介

臨床工学部は4つの部門から構成されています。

機器管理部門

臨床に直結した機器信頼性の向上と、患者さんの安全確保を考えた医療機器の保守管理が常に実践できるよう柔軟な思考を持つことを心掛けております。このために、日々の経験を学びとするなど、安全性向上に努力しています。
医療機器の購入から廃棄までを包括管理する効果的な機器運用と保守点検計画に基づいた定期点検の実施により、信頼性の高い機器供給を目指しています。
チーム医療の推進に向け、テクニカルスキル、ノンテクニカルスキルの向上に努め、臨床現場支援、機器トラブル回避や迅速対応を促進しています。
スタッフへの機器操作の講習会を定期的に開催することで、臨床使用における機器安全性の向上にも努めています。



血液浄化部門

当院では、年間約7,000件の血液透析を実施しています。
主に検査・手術のために入院された患者さん、血液透析を導入する患者さんを治療しており、血漿交換療法・LDL吸着療法・白血球除去療法・顆粒球除去療法などの血液浄化療法にも対応しております。
患者さんを中心とした、安全で質の高い医療を常に提供するため、医療人としての使命と自覚を持ち、職員に対し質の高いチーム医療の実践を目指した教育指導を行っています。



集中治療部門

集中治療室は、呼吸・循環・代謝の生命活動の代わりとなる医療機器(生命維持管理装置)が多数使用されております。安全な医療を提供する上では、医療機器の保守管理体制の構築と、医療情勢に応じたメンテナンスは重要な業務となります。
当院には、集中治療室(ICU・SCU・CCU)、小児分野に特化した集中治療室(NICU、GCU、PICU)があり、各集中治療室に担当技士を配置する専任体制で、医療機器の安全管理体制を構築し、メンテナンスに努めています。


手術室・心臓カテーテル部門

当院では、各診療科の手術や術後管理に応じた多種多様な医療機器が使用されています。
4~5名の技士が手術室に常駐し、人工心肺業務の他、ロボット支援下手術、術中神経モニタリングなど手術が円滑かつ安全に行われるよう、機器の操作や管理、トラブル時対応などを行っています。
また、心臓カテーテル室での各種造影検査や血管内治療、補助循環用ポンプカテーテルなどを担当し、ハイブリッド手術室でTAVI(経カテーテル的大動脈弁留置術)が実施される際は、体外循環担当技士と共にポリグラフ操作や急変対応を行っています。


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