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臨床工学部

2025年05月01日 現在

技士長から皆さまへ

わたくしども臨床工学部は、本学の建学の精神「病気を診ずして病人を診よ」に基いて、人間性豊かな人材育成に努めております。また、医療機器の専門家として常に医療安全を念頭に置いたチーム医療を実践するとともに、院内の幅広い医療機器を一元的に保守管理し、患者さんに安心して治療を行っていただけるよう、使命感をもって医療の質向上に努めております。


臨床工学部 技士長/天童 大介

理念・基本方針

医療機器の専門家として最善を尽くし、質の高い医療の提供および普及に寄与する。また、チーム医療における信頼を確保し、時代に即した進化する組織として、慈恵医大の医療発展に貢献する。

  1. 慈恵医大の理念・基本方針を遵守する。
  2. 患者安全を最優先とした医療を実践する。
  3. 医療機器の専門家としての自覚をもって職務を遂行する。
  4. チーム医療の一員として誇りと責任をもって職務を遂行する。
  5. 豊かな人間性と高い倫理観を兼ね備えた臨床工学技士の育成を実践する。
  6. 大学の安定した財政基盤構築へ貢献する。

業務内容・特徴

業務内容

「あつかう機器とあずかる⽣命」を当部スローガンとして、医療機器の保守管理および診療技術の提供を日々実践しています。

  1. 中央管理機器の運用および保守管理
  2. ⼿術部、ICU、CCU、NICU、PICU、救急部、EICU、⼼臓カテーテル検査室、血液浄化部における臨床技術提供
  3. 生命維持管理装置(人工心肺装置、補助循環装置、人工呼吸器、血液浄化装置、閉鎖式保育器、除細動器など)の操作および保守管理
  4. 院内医療機器の安全管理に向けた情報収集と周知
  5. 医師・看護師・学生への安全使用に関する教育と臨床実習指導
  6. 医療法に基づく立入検査への対応(関東信越厚⽣局、東京都保健医療局)

医療機器の管理体制

当院では、患者さんに安心して医療を受けていただけるよう、医療機器の安全な使用と管理体制の整備に努めています。
医療機器安全管理責任者のもと臨床工学部が中心となり、各部門と連携して体制を構築しています。臨床工学部は医療機器の計画的な保守点検に加え、24時間体制でトラブル対応を含めた安全管理を担っています。
医療機器を取り扱うスタッフは定期的に研修を受け、安全に配慮して医療機器を使用しています。さらに、チームステップスを活用し、職種を超えた意見交換や相互支援を通じてチーム医療を推進し、より良い医療環境づくりを進めています。
※この体制は、2007年の医療法改正により、医療機関に安全管理体制の確立が求められたことを背景に整備されています。

教育・研修制度

近年、テクノロジーの発展はめざましく、医療機器の操作および管理に関する高度な知識・技術が必要とされます。臨床工学部では医療機器による医療事故を未然に防ぐため、学会専門認定資格の取得や、メーカ主催の技術講習会を通してスキルアップに努めています。習得した知識は院内の研修会を通して、医師や看護師など、他職種へ還元しています。
さらに、大学病院として学生実習にも力を入れており、臨床現場での知識向上はもちろん、医療人に相応しい教養と人間性を備えるよう指導しています。特に医療現場で不可欠なチーム医療を習得してもらうために、ノンテクニカルスキルとして、チームステップスの講義や実習も行っています。


各業務紹介

臨床⼯学部は主に5つの業務を行っています。

医療機器管理業務

医療機器管理では、すべての患者さんに安心して治療を受けていただくため、医療機器の安全性と信頼性の維持・向上に努めています。医療機器の導入から使用・保守・更新・廃棄に至るまでの全プロセスを計画的かつ継続的に一元管理し、常に最適な状態で医療機器が使用できるよう安全面・財務面への支援に努めています。
チーム医療の推進に向け、テクニカルスキル・ノンテクニカルスキルの向上をはかりながら、医師・看護師をはじめとする臨床スタッフと連携し、万一の故障やトラブルにも迅速に対応できる体制を整えています。さらに、院内スタッフへの医療機器安全使用に向けた講習会を定期的に開催し、臨床使用における医療機器の安全性の向上にも努めています。





血液浄化業務

⾎液浄化部では、陰圧個室を含む計18床を備え、年間約7,000件の⾎液浄化療法を実施しています。検査や⼿術を目的に入院された透析患者さんや⾎液透析導⼊を目的とした患者さんの透析治療に加え、⾎漿交換療法をはじめとするアフェレーシス療法や重症度の高い患者さんに対する集中治療室での血液浄化療法への対応など、幅広い医療ニーズに応えています。また、使用する医療機器の定期的なメンテナンスを行い、安全な透析治療の提供に力を入れています。さらに、在宅透析を行う患者さんには、安心して在宅で治療を継続できるよう、教育支援も行っています。




集中治療業務

集中治療室は生命の危機にある重症患者さんを24時間の濃密な観察のもと、先進医療技術を駆使して集中的に治療する診療体制であり、生命維持管理装置を含む医療機器が多数使用されています。臨床工学技士は、チームの一員として医療機器を介した診療のサポート、医療機器の保守管理を行っています。また当院では、集中治療室(ICU・SCU・CCU・EICU)と小児分野に特化した集中治療室(NICU・GCU・PICU)があり、各集中治療室に臨床工学技士を配置する専任体制をとることで、医療機器の安全管理に努めています。




手術室業務

当院では、各診療科の⼿術や術後管理に応じた多種多様な医療機器が使⽤されています。 4〜5名の技⼠が⼿術室に常駐し、⼈⼯⼼肺業務の他、ロボット⽀援下⼿術、術中神経モニタリングなど⼿術が円滑かつ安全に⾏われるよう、医療機器の操作や管理、トラブル時対応などを⾏っています。



⼼・血管カテーテル業務

心臓カテーテル検査室での各種造影検査や⾎管内治療、機械的循環補助(MCS)機器の操作や管理を行っています。ハイブリッド⼿術室で構造的心疾患(SHD)に対するカテーテル治療(TAVI, MitraClip, Watchmanなど)が実施される際は、⼈⼯⼼肺業務担当技⼠と連携してポリグラフ操作や急変対応を⾏っています。



スタッフ

人員構成

臨床工学技士
技士長 1名
技士長補佐 1名
係長 1名
主任 2名
他技士 25名
整備員 1名
修理業委託業者 1名

(2025年4月 現在)

各種認定資格

呼吸療法認定士 11名
体外循環技術認定士 5名
透析技術認定士 7名
認定血液浄化臨床工学技士 1名
認定集中治療関連臨床工学技士 4名
認定医療機器管理臨床工学技士 1名
臨床ME専門認定士 1名
医療機器情報コミュニケータ(MDIC) 2名
心血管インターベンション技師制度(ITE) 2名
専門心・血管カテーテル臨床工学検定試験 1名
専門呼吸治療臨床工学検定試験 1名
心電図検定1級 1名
心電図検定2級 1名
心電図検定3級 2名
心電図検定4級 1名
第一種ME 3名
第二種ME 26名
認定ホスピタルエンジニア 1名

(2025年4月 現在)

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