Select Language
Select Language
背景色変更
文字サイズ
2024年04月01日 現在
慢性的な痛みは身体的な苦しみをもたらすだけでなく、意欲低下や気分障害など日常生活にもさまざまな悪影響を及ぼし、人生全体の損失につながります。当院は、このような慢性痛を全人的かつ多様なアプローチによって治療する体制を取っています。厚生労働省が推進する痛み治療の拠点病院(痛みセンター)として機能しており、整形外科や脳神経外科など他の診療科と連携をとりながら「痛みの学際的治療」に取り組んでいます。
また、痛みは癌や心臓病など命に関わる病気の警告信号であることがあります。総合病院としての利点を活かし、痛みが知らせる大切なサインを見逃さず、他科と連携しながら痛みと病気を克服するお手伝いを致します。
痛みでお困りの方はお気軽に当科にご相談ください。
診療部長/教授 倉田 二郎
全人的に痛みを治す診療
「病気を診ずして病人を診よ」―慈恵会医科大学の理念は、そのまま理想の痛み診療を表しています。私たちは、第一にじっくり患者さんのお話を聴きます。身体的な「痛み」だけでなく、ご不安や悩みなど心の問題、ご家庭や社会の中での生き方をご一緒に受け止めます。痛みが軽減すると共に、心が晴れやかに、不安が少なくなり、よく眠り、人生をより健やかに生きられるようお手伝いします。
高い技術力による神経ブロック
当科では、レントゲン透視装置や超音波装置を使って神経などを直接観察しながら適量の薬剤を慎重に用いる、安全性が高い神経ブロックを行なっています。神経ブロックの効果は一時的なことが多く、決して万能ではありませんが、適切な薬物療法と組み合わせることにより、慢性痛にも高い効果を発揮することがあります。脊髄刺激療法や腰部交感神経節ブロックなども、充分なトレーニングを受けたスタッフが安全に行います。
専門家による運動・心理療法
運動には運動の、心理には心理のスペシャリストがいます。痛みを軽減させながら関節の動きを改善させ、同時にご自身でもできるような運動やストレッチなどの指導を行います。また、慢性的な痛みの捉え方や対処法に問題がある場合には、臨床心理士による認知行動療法を行なっています。
脳科学による痛みのメカニズム解明と治療
痛みは脳で感じます。治りにくい痛みでは、脳の回路が変化していることが明らかになっています。その変化を、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を使って研究しています。脳が出す「サイン」を見つけて、患者さんが「脳の健康」を取り戻し痛みから解放されるお手伝いをするのが、私たちの大きな目標です。
診療部長 |
倉田 二郎 |
---|---|
診療医員 |
八反丸 善康、(非常勤)大岩 彩乃 |
総合案内
係員にご遠慮なくご相談ください。
全面禁煙
病院敷地内は全面禁煙です。
マスク着用
院内における感染防止対策のためご協力をお願いします。