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上部消化管外科

2023年05月15日 現在

部長から皆さまへ

 新型コロナウイルス感染は収束しつつありますが、引き続きこれまでとは異なる新たな医療体制を求められています.この様な状況の中,われわれは患者さん本位の医療の推進,ならびに高度医療の提供と先端医療の導入に日々励んで参ります.
 食道癌,胃癌,消化管間質腫瘍(GIST)などの悪性腫瘍に対しては可能な限り低侵襲な手術を選択し,患者さんが早期に社会復帰できるよう心掛けております.また,食道裂孔ヘルニアや逆流性食道炎,食道アカラシア,難治性十二指腸潰瘍などの良性疾患に対する腹腔鏡手術の実績を多数有し,術後の内服薬ゼロを目指します.減量手術では,2020年11月に日本初となるお腹に傷が残らない内視鏡的スリーブ状胃形成術(内視鏡科と合同)を行いました.今後も積極的に新しい術式を導入し,大学病院の使命を果たしていきます.
 われわれ上部消化管外科のモットーは,皆さんに分かりやすい医療を提供し,患者さんのみならずご家族やお知り合いの方々までお任せいただけるような医療チームを目指していくことです.


診療部長/教授 矢野 文章

診療内容

  • 良性疾患である難治性逆流性食道炎・アカラシア、病的肥満、悪性疾患である食道癌、胃癌・消化管間質腫瘍(GIST)などに対し、食道・胃外科班の専属スタッフが、最適な外科治療を目指して対応しています。
  • 治療前機能検査⇒確定診断と病態評価⇒治療方針決定⇒治療⇒術後評価という一連の流れを確立して診療に従事
  • 各疾患に対し、侵襲の少ない(からだに優しい)胸腔鏡・腹腔鏡手術を積極的に取り入れ、機能温存と共に術後障害の発生を抑えるよう工夫をしています。また、より低侵襲なロボット支援下手術も導入しています。
  • 難治性逆流性食道炎・アカラシアの腹腔鏡手術数の実績を多数有し、専門性の高い食道機能検査を行うほか、経口内視鏡的筋層切開術(POEM)や当院独自の手術法である食道筋層全周切開術など幅広い治療選択肢も提供しています。

  • 胃癌に対して根治性と機能温存を兼ね備えたセンチネルナビゲーション手術を行い、消化器外科指導医および内視鏡外科技術認定医が中心となって手術を担当しています。

  • 食道癌に対する治療は、従来の胸腔鏡下手術に加えロボット支援下手術を導入し、より低侵襲かつ安全な手術を行っております。また、内視鏡治療や化学療法・放射線治療においても各専門医とカンファレンスを行い、個々の患者さんに合わせた最適な治療を提供しています。
  • 病的肥満症に対する腹腔鏡下スリーブ状胃切除術を2016年から、内視鏡的スリーブ状胃形成術を2020年から導入し、有効な治療成績が得られています。


くわしくは外科学講座ホームページをご覧ください。

当診療科の得意分野・特色

上部消化管(食道・胃外科)と下部消化管(大腸・肛門外科)の2つのユニットに分け、それぞれ専門医を配置しています。各ユニットとも、鏡視下手術(腹腔鏡手術)を積極的にとりいれることにより、手術侵襲の軽減を図り、さらに機能温存とともに術後障害の発生を抑えた手術を採用しております。
一方において進行癌例では拡大手術も行っています。
また癌疾患では、進行度に対応して、内視鏡部、腫瘍・血液内科や放射線治療部との連携により、集学的治療を行っています。減量外科外来を開設いたしました。

各専門外来・外来診療

No

専門外来枠名称

概要

外来診察日

主な担当医師

1

肥満外来

肥満に対する外科治療適応

水曜日(午前・午後)

宇野 耕平

診療スタッフ

診療部長

矢野 文章

診療医長

谷島 雄一郎、藤崎 宗春

診療医員

宇野 耕平,黒河内 喬範,増田 隆洋,髙橋 慶太,石川 佳孝

実績

上部消化管手術件数の推移

2022年の主な手術件数(腹腔鏡手術)は逆流性食道炎40(40)、アカラシア26(腹腔鏡下18、POEM8)、食道癌17(腹腔鏡下9、ロボット支援下12)、胃癌53(腹腔鏡下38、ロボット支援下12)、胃GISTなど13(13)、肥満手術13(13)例でした。

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