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2022年07月01日 現在
感染症は、いつでも、どこでも、だれでも罹る可能性のある病気です。 最近では、新型コロナウイルス感染症の流行により、感染症診療の状況は一変しました。しかし、一般的な感染症がなくなったわけではありません。 当科では、引き続き感染性腸炎、渡航者の感染症、寄生虫疾患からHIV(後天性免疫不全ウイルス)感染症まで、広く感染症の診療をしています。「感染症かな?」と思われたら、当科を受診して下さい。
診療部長/教授 吉田 正樹
当科では2020年2月当初より積極的にCOVID-19の診療にあたってきました。かかりつけの患者さんや、東京都や保健所から依頼があった患者さんの診療に関わり、これまで入院者数約1300人の診療やコンサルトに携わってきました(2022年5月現在)。
我々はこの度のパンデミックに対応するため、感染対策部、内科系診療科、集中治療部、産婦人科、小児科、などの管理部門・診療科と連携し、患者診療と患者家族のケアを実践してまいりました。引き続き、正確な診断と、エビデンスに基づいた適切な治療を提供いたします。
エイズ診療中核拠点病院の指定を受け、現在700名程度のHIV/AIDS患者さんの診療を行っています。我々は患者さんと正しい知識を共有し、ともに治療に向き合う環境を整えています。さらに2020年1月には、新外来棟での診療が始まり、プライバシーに配慮した個室外来ブースでの診療を提供しています。また、医師、看護師、ソーシャルワーカー、カウンセラーがチームとなり、患者さんの総合的なケアに携わります。他の診療科との連携も緊密であり、HIV/AIDS以外の疾患についても総合的な診療を受けることができます。もし外来での検査・治療が困難な場合はご入院の上での診療が可能です。
交通手段の発達により多くの方々が発展途上国を含む海外に渡航するようになり、時にマラリア・デング熱・腸チフスをはじめとした輸入感染症に罹患し帰国されます。当院は港湾部・空港に近い立地から、海外渡航された方の発熱症例を他の医療機関からのご紹介を含め積極的に受け入れ、診断と治療を行っております。
感染症はすべての診療科において発生しうる疾患です。内科・外科を問わず全ての診療科と連携し、適切な感染症診療を主治医とともに実施しております。また、昨今問題となっている新型コロナウイルスや薬剤耐性菌に関しても、感染対策部と連携しその伝播の予防を徹底しております。
No |
専門外来枠名称 |
概要 |
外来診察日 |
主な担当医師 |
---|---|---|---|---|
1 |
感染症外来 |
感染症全般(特にCOVID-19・HIV/AIDS・輸入感染症・不明熱精査など) |
月曜日~金曜日(午前・午後) |
吉田 正樹 |
診療部長 |
吉田 正樹 |
---|---|
診療副部長 |
堀野 哲也 |
診療医長 |
中澤 靖、保科 斉生 |
診療医員 |
中拂 一彦、李 広烈、宮島 真希子、坂本 洋平、澤木 賢司、田村 久美 |
非常診療医長 |
堀 誠治 |
当科では他の診療科からのコンサルテーションを受けています。近年はパンデミックの影響で件数が減少傾向にありますが、平時は年間300件以上のコンサルテーションに対応してきました。コンサルテーションの内容には、感染症の診断や治療が含まれ、特殊な感染症である場合は感染症科への転科も検討されます。
パンデミック以降、COVID-19に罹患した患者さんの入院診療にあたってきました。その他にも、他医療機関からの紹介でAIDSを発症した方の入院加療を行なっています。
COVID-19 | 276例 |
---|---|
HIV/AIDS | 12例 |
皮膚軟部組織感染 | 3例 |
ウイルス感染 | 1例 |
菌血症 | 2例 |
肺炎 | 1例 |
梅毒 | 2例 |
その他 | 2例 |
合計 | 299例 |
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マスク着用
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