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2020年04月01日 現在
内科学講座 消化器・肝臓内科の診療は、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓と多岐にわたり、それぞれの臓器に炎症性や機能性の疾患、悪性疾患が存在することから疾病数も多く、正しく診断をすることが大切です。
そこで当講座では、「消化管班」「肝臓班」「胆膵班」「腫瘍班」の4つの専門分野に分け、各分野の医師が専門的な診療・治療を行っています。
また、当講座には疾病数だけでなく、内視鏡や超音波下の各種治療あるいは化学療法など治療選択も多く、各患者さんにあった治療を提供できるよう努めて参ります。
建学の精神である「病気を診ずして 病人を診よ」をしっかりと胸に刻み、「慈恵大学病院にいけば必ずしっかりと治療してくれる」とご満足頂ける診療科を目指して参ります。診断がつかずお悩みになっていたり、他院で治療が難しいとされた場合でも、どうぞ一度ご相談ください。
診療部長/教授 猿田 雅之
くわしくは消化器肝臓内科ホームページをご覧ください。
当科は「消化管班」「肝臓班」「胆膵班」「腫瘍班」という4 つの研究班に再編成し、全消化管、肝臓、胆道、膵臓など消化器領域全ての疾患に対する診療・治療が可能な体制をとっています。
特に、潰瘍性大腸炎とクローン病、腸管ベーチェット病に代表される炎症性腸疾患の診断と治療に関しては当科の最も得意とする領域です。
さらに、消化器内科の専門性に加え、他領域の疾患の合併症にも対応できるよう、内科全般の診療にも精通しています。
潰瘍性大腸炎やクローン病、腸管ベーチェット病に代表される炎症性腸疾患は、若年者に多い疾患ですが、慢性化し完治し得ないことから難病に指定されています。
患者数も年々増加しており、その病態解明と新規治療の開発が急務とされております。東京慈恵会医科大学でも患者数は激増しており、本院(図1)だけでなく柏病院、葛飾医療センター、第三病院の附属分院をあわせると3000名を超える患者さんが通院しています。長期に安定した寛解状態を目指すだけでなく、同疾患の解明と完治に向けた治療法ができるよう臨床・研究・国際治験に邁進しております。
近年膵癌による死亡者数は増加傾向にあり、現在胃癌、大腸癌、胃癌に次いで第4位となっております。 予後不良な癌として知られており、診断時に切除可能な症例は3割程度、全体の5年生存率は1割以下、StageⅠで診断しても5年生存率が約5割であります。このため当科は膵癌を早期診断することに注力することが急務と考えております。 膵癌の危険因子としては家族歴、慢性膵炎、膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)、糖尿病等があり、これらを有する患者を囲い込み定期的に画像検査でスクリーニングを行うことで膵癌の早期発見および予後改善に寄与する可能性があると考え、当科において実践しております。US、CT、MRCPなどで軽微な膵管拡張や膵嚢胞性病変などの間接所見がみられた場合、積極的にEUSを施行し、所見に応じてEUSガイド下穿刺吸引細胞組織診(EUS-FNA),ERPを施行して確定診断を行っております。
No |
専門外来枠名称 |
概要 |
外来診察日 |
主な担当医師 |
---|---|---|---|---|
1 |
消化管・IBD外来 |
炎症性腸疾患の診断と治療 |
月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、土曜日 |
猿田雅之 |
2 |
化学療法外来 |
消化器領域の癌に対する化学療法 |
月曜日~金曜日 |
澤田亮一 |
診療部長 |
猿田 雅之:消化管、肝胆膵疾患一般(炎症性腸疾患、消化管疾患) |
---|---|
診療副部長 |
石川 智久:消化管、肝胆膵疾患一般(肝、胆道疾患) |
診療医長 |
天野 克之:消化管、肝胆膵疾患一般(消化器腫瘍、肝疾患) |
診療医員 |
山﨑琢士、高倉一樹、豊永貴彦、澤田亮一、冨田陽一、上田薫、西村尚、永田祐介、宮崎亮佑、中川千夏、石本詩子、宮下春菜、木下勇次、澁谷尚希、嶋田真梨子、岩下祐子 |
病床数 | 66 |
---|---|
入院患者数 | 24,946名/年間 |
外来患者数 | 57,144名/年間 |
上部内視鏡 | 10,954件/年間 |
下部内視鏡 | 7,170件/年間 |
小腸内視鏡 | 251件/年間 |
カプセル内視鏡 | 128件/年間 |
胆膵内視鏡(ERCP) | 490件/年間 |
胆膵超音波内視鏡 | 716件/年間 |
胆膵超音波内視鏡下針生検 | 86件/年間 |
炎症性腸疾患の新規登録患者 | 潰瘍性大腸炎63名/年間、クローン病56名/年間、腸管ペーチェット病5名/年間 |
肝生検/腫瘍生検 | 腫瘍生検:96件/年間 |
ラジオ波など肝臓癌局所療法 | 21件/年間 |
経カテーテル的肝臓癌治療 | 61件/年間 |
消化器領域の腫瘍に対する化学療法 | 進行・再発大腸癌 96名/年間、大腸癌術後補助化学療法 29名/年間、食道癌・胃癌 19名/年間、胆道癌・膵癌 48名/年間 |
(2019 年度)
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