2023年05月19日 現在
小児眼科は子どもに起こる目の病気の診療にあたっています。
子どもは生まれながらにみる力を持っているわけではありません。成長していく中で『見る力』を獲得していきます。その過程でつまずいてしまった場合、生涯にわたって大きな障害を残す可能性があります。そのため小児期の目の病気は早期発見・早期治療が重要です。しかし、小児眼科の分野は診察も診断も難しく、眼科医の中でも敬遠されがちな分野で、診療する医療機関も少なくなってきているのが現実です。
未熟児網膜症のお子さまに対する診療や診断の難しい小児期の網膜変性や遺伝性疾患の診療にも力を入れており、あらゆる眼科疾患に対して、満足度の高い最先端医療をご提供できるように、高度専門知識を持ったスタッフが日々切磋琢磨して研究・臨床を行っております。慈恵大学病院の眼科に受診いただいたご縁を大切に、各担当医師が十分ご説明、ご相談をしながら、お子さま・ご家族の満足度の高い医療提供の実現をめざしてまいります。
診療部長/教授 中野 匡
小児期の斜視は視機能の成長に悪影響を及ぼし、弱視(視力の成長が遅れてしまうこと)の原因となります。
早産児や低出生体重児は出生時に網膜血管が完成していません。生後に網膜血管が異常に増殖することにより、未熟児網膜症を発症する可能性があります。
その程度は様々ですが時に重症化し、網膜剥離により失明に至ることがあるため、当院では、専門医による眼底検査に加え、広画角眼底カメラRetCamを用いて、詳細なスクリーニングを行い、必要があれば、適切な時期に抗VEGF硝子体注射や網膜光凝固(レーザー)を施行しています。
未熟児網膜症に対する網膜光凝固前後
① 涙道内視鏡 ② ファイバースコープ
③ 涙道内結石の例 ④ 鼻涙管閉塞の例
No |
専門外来枠名称 |
概要 |
外来診察日 |
主な担当医師 |
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外来担当医スケジュールを参照ください。 |
診療部長 |
中野 匡 |
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診療副部長 |
渡邉 朗 |
診療医長 |
増田 洋一郎、小川 俊平 |