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小児心臓外科

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小児心臓外科

2023年04月01日現在

診療内容

当科独自のホームページも開設しています

東京慈恵会医科大学心臓外科

当科におかかりのお子さま・ご家族の方へ

診療医長　益澤　明広

私たちは「生涯にわたる患児の明るい未来と自立」を目標に、すこやかで質の高い生活に寄与するような繊細な手術治療を心がけております。

小児心臓外科部門は日本最古の心臓外科学講座内の小児心臓外科専門チームにより構成される母子医療センター内特設診療部門です。
小児部門は手術後数年の近い将来のみならず「生涯にわたる患児の明るい未来と自立」を目標に手術成績のみにとらわれない、高い生活の質の向上に寄与するような手術治療を基本方針としています。
わが国で生まれつき心臓・大血管の形態・機能に異常のある先天性心疾患を有するお子さんは、毎年およそ１万人増えており、成人期に達した方はすでに５０万人に達しています。当院では、生涯にわたる継続した診療を、さまざまな連携診療部門とともにワンストップで提供しています。
生まれてきたお子さんの生きる力を最大限発揮できるように、お子さん自身を中心に、連携診療部門とともに一つのチームとなって支えてまいります。

小児・先天性心臓外科で扱う診療内容

私たちはWorld Society for Pediatric and Congenital Heart Surgeryのメンバーです

先天性新疾患は新生児から成人まで、一貫した体制で診療しております
先天性心疾患の心内修復手術・段階的姑息手術・単心室修復手術（グレン手術・フォンタン手術）
成人先天性心疾患（青年期以降）に対する手術（初回・再手術、他院術後を含む）
対象疾患：心室中隔欠損症、心房中隔欠損症、動脈管開存症、房室中隔欠損症（心内膜症欠損症）、ファロー四徴症、肺動脈閉鎖症、両大血管右室起始症、完全大血管転位症、総肺静脈還流異常症、単心室症、三尖弁閉鎖症、エプスタイン病など

当診療科の得意分野・特色

産科、小児科に加え附属病院内全部門・大学研究施設との強力な連携と国内外小児先天性心臓外科施設との活発な交流のもと、最新の先天性心臓外科手術を提供します。

小児期心臓外科

診療の基本方針としては手術後数年の近い将来のみならず「生涯にわたる患児の明るい未来と自立」を目標に手術成績のみにとらわれない、高い生活の質の向上に寄与するような手術治療を心がけています。このため当科では以下の取り組みを行っています。

可及的早期に根治手術を達成し生理的循環への早期順応を図ります。
自己組織を有効に使用しできるだけ人工物を用いない再建術式を優先します。
重症複雑心疾患例において新生児期からの適切な段階的手術を時期を逸せず行います。
循環期小児科と密接に連携をとり三次元CTなどのよる詳細な術前形態診断、カテーテル治療と手術を組み合わせたハイブリッド治療を推進しています。
小切開手術を積極的に行う方針です。
術中の補助装置の改良・優れた心肺保護法の開発：　人工心肺前後の　血液浄化濾過法MUFや統合的血液心筋保護法などの新たな心臓手術補助手段の開発と臨床応用を推進しています。

成人先天性心疾患医療

小児期の先天性心疾患医療にとどまらない成人期先天性心疾患患者さんの術前術後の紹介受け入れを含めたライフサイクル支援を実践します。
特に成人期の医療としての特色として

成人先天性心疾患（青年期以降）に対する手術（初回・再手術、他院術後を含む）
青年期弁膜症に対する人工弁置換手術、弁形成術
青年期心疾患（希少疾患・フォンタン術後を含む）の長期経過観察、治療方針決定
先天性心疾患女性における妊娠、出産管理（外来診察、入院管理コンサルテーション）
最新の知見に基づいて患者さんのライフステージ、ライフサイクルの支援に努めております。

各専門外来・外来診療

No	専門外来枠名称	概要	外来診察日	主な担当医師
1	小児先天性心疾患外来	小児期先天性心疾患の術後フォローアップ（段階的手術を含む）	月曜日（午前）	益澤　明広
2	成人先天性心疾患外来	成人期に達した先天性心疾患症例の診断と治療 ※外来棟にて診察となります。	土曜日（午前）	益澤　明広
3	成人心臓外科初診外来	初診の（成人）患者さんの治療方針決定 ※先天性大動脈二尖弁などの成人期発症例を含む ※外来棟にて診察となります。	水曜（午前）	國原　孝
4	ペースメーカー外来	※外来棟にて診察となります。	第2火曜日（午後）	長堀　隆一

診療スタッフ

診療医長	益澤　明広
心臓外科教授	國原　孝