2024年04月01日 現在
診療医員/講師 伊藤 怜司
2001年11月に総合母子健康医療センター(旧母子センター)が開院した際に重症小児観察病室として開設されました。
当時は2床でありましたが、重症疾患受け入れが促進されるに従い病床拡大が必要となり、2006年4月より4床へ拡大され積極的な重症患者に対する診療が行われてまいりました。
2020年1月には現在の母子医療センター(現母子センター)開院に合わせて8床を有する独立型ユニットとして生まれ変わりました。以降、小児年齢患者は成人ICUに入室することなく全ての小児患者をPICUで受け入れ、また東京都こども救命センター区東ブロックにおける協力施設としての運用が開始されており、これまで以上に多様な重症患者の診療を行なっています。
体外補助循環(PCPS)・体外式膜型人工肺(ECMO)・経皮的/静脈的ペーシング・急性血液浄化療法・窒素ガスによる低酸素換気療法・一酸化窒素吸入療法・高頻度振動換気・高流量経鼻カニューラ酸素療法(HFNC)・非侵襲的陽圧換気(NIPPV)・気管支鏡・経胸壁/食道超音波検査・長時間持続脳波検査・頭蓋内圧モニタリング
小児科専門医が24時間体制で診療にあたり、必要時には小児外科系診療科と協力し治療にあたり、移動が困難な症例ではPICU内で手術を行うこともあります。
患者2名に対して専従の看護師が1名担当し綿密な看護を行います。
カンファレンスにより日々の変化を共有し、医療従事者の教育に繋げて医療の質向上を行なっています。
病室は大きな開放的な窓に面し豊富な日光が降り注ぎ、可能な限り生理的な環境づくりを目指しております。意思疎通が可能な場合には保育師による保育・発達促進も行なっております。