2024年04月01日 現在
診療医員/講師 伊藤 怜司
胎児診断から成人先天性心疾患まで幅広い年齢層の先天性心疾患に対応します。手術が必要なお子さまの術前、術後の治療や経過観察のほかにも、不整脈や心筋症などのさまざまな心疾患の診療を行っています。
また心疾患には染色体異常や多発奇形症候群などを合併することも多く、そのような場合は心臓のみではなく他臓器にも問題があることが少なくありませんが、小児外科や小児脳神経外科、形成外科、耳鼻科、眼科などとの連携を取りながら全身の問題を総合的に診療しています。
成人先天性心疾患の外来では、成人された先天性心疾患の患者さんを中心に、心筋症、不整脈、川崎病後遺症などの治療と経過観察を行っています。心臓外科、循環器内科、産科など他部門の医師とも連携し総合的な診療ができる体制を整えています。小児病院など小児の診療施設で成人後に経過観察が継続できなくなった、また転居や就職で元々通院していた施設に通いにくくなったなどの場合にも元の施設よりご紹介をいただく形で治療・経過観察の引継ぎを受け入れております。
多くの心臓手術では開胸するために胸の中央にある胸骨を左右に切開する必要があります。胸骨は胸を閉じる際に縫い合わせるのですが、小児の骨は軟らかく変形生じ前方に突出する場合があります。これは前方から突出部位をコルセットで圧迫することによって矯正できることが多いのですが国内では認知度も低くまだごく限られた施設でしか行えません。当院では10年以上前よりコルセット作製者とともに外来を行っており他院からも多くのご紹介をいただいております。
先天性心疾患 | 心室中隔欠損、心房中隔欠損、房室中隔欠損、動脈管開存、大動脈縮窄(離断)、完全大血管転換、単心室、総肺静脈還流異常、ファロー四徴症、両大動脈右室起始症、総動脈幹症、左心低形成症候群、BWG症候群など |
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心筋疾患(代謝疾患や多発奇形症候群に合併するものを含む) | 肥大型心筋症、拡張型心筋症、拘束型心筋症、左室心筋緻密化障害など |
不整脈 | 頻脈性不整脈、徐脈性不整脈、期外収縮性不整脈、洞不全症候群、WPW症候群、QT延長症候群など |
後天性心疾患 | 川崎病に伴う冠動脈合併症、感染性心内膜炎、心筋炎、心外膜炎など |
その他 | 学校検診の精検、胸痛や失神の精査など |
主な症状 | 心雑音がある、チアノーゼ(顔色不良)がある、体重が増えない(主に乳幼児)、呼吸が苦しい、浮腫む、胸が痛む、動悸がする、気を失うなど |
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No |
専門外来枠名称 |
概要 |
外来診察日 |
主な担当医師 |
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1 |
小児循環器外来 |
小児循環器一般・成人先天性心疾患 |
月曜日(午後) |
伊藤 怜司 |
2 |
成人先天性心疾患外来 |
成人先天性心疾患 |
第2・4土曜日(午前) |
安藤 達也(第2) |
3 |
胸骨矯正外来 |
心疾患術後の胸骨変形のコルセットによる矯正 |
第1土曜日(偶数月) |
安藤 達也 |