当センターは、昭和23(1948)年に、労働衛生管理相談所を前身として設立されました。
日本病院会・日本人間ドック学会による「人間ドック健診施設機能評価」を受けたセンターとして、日本の人間ドック診療をリードしています。
精密検査や治療をご希望される場合には、東京慈恵会医科大学附属の4病院(慈恵大学病院、葛飾医療センター、附属第三病院、附属柏病院)の専門医に紹介状を書いてご紹介するなど、当センターならではの連携体制も特徴のひとつです。
1992年に肝臓がんの原因70%を占めるC型肝炎検査を導入。1999年には、日本で最初にメタボリックシンドロームの診断に必要な腹囲測定を開始。さらに、成人失明第一位の緑内障の発見のために、視野検査なども導入しています。また、2012年には、第53回日本人間ドック学会学術大会を主催しました。
病歴を伺い、人間ドック受診自体のリスクを減らします。自覚症状と関連する検査所見があれば、今後の対応を記します。
診察医師が結果票全領域を作成しお届けします。再検査も診察医師が担当します。結果票は診察医師以外の2名の医師によるチェックを経て2~3週間後に郵送します。特に画像検査は、附属病院画像診断部の診断が加わります。
たとえば腎臓ひとつをとっても、血液検査、尿検査、超音波検査を統合し、さらに受診者の年齢、性別、過去のデータ、罹った病気、自覚症状を考慮して判定を行います。そのため再検査や精密検査がかなり少なくなります。
基本となる人間ドックの内容は、健康保険連合組合・日本人間ドック学会・日本総合健診医学会の三者で定めた基本検査項目をすべて網羅しています。
当人間ドックは、特定健康診断(40歳以上75歳未満の国民が受診すべき健診)、職域定期健康診断の内容を網羅していますので、再度受診をいただく必要はありません。
加えて、オプション検査や臓器・病態別の専門ドックでは、基本のコースでは補えない点をお一人おひとりのニーズに合わせ、不安な部分の検査を集中的に行うことができます。
なお、オプション検査・専門ドックについては、単独ではお申し込みできません。必ず基本コースとともにお申し込みください。
検査日程 | 月曜~土曜 |
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料金 | 53,900円(税込)昼食代は含みません |
内視鏡検査について | 2回目以降の受診の方は、上部消化管バリウム検査の代わりに内視鏡検査(月曜~土曜、別途追加12,100円税込)を行うこともできます。ご希望の方は予約時にご相談ください。同時に病理組織検査も希望される場合は別途11,000円(税込)で行います。ただし、病変がない場合は実施いたしません。(女性検診と同日には実施できません。) |
医師説明 | 当日結果説明 |
標準的な検査をお考えの方や、初めて人間ドックを受ける方におすすめしています。
検査項目 | 発見される病気例 | |
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身体計測 | 身長・体重・BMI・体脂肪率・腹囲 | 肥満状態、メタボリックシンドローム |
眼科 | 視力・眼圧・眼底写真・視野検査 | 緑内障・網膜の状態 |
聴力 | 1000Hz(低音)4000Hz(高音) | 難聴 |
呼吸器 | 胸部X線検査(正面・側面) | 肺がん、肺結核、自然気胸、肺炎 |
呼吸機能(肺活量・1秒率・肺年齢) | 慢性閉塞性肺疾患 | |
循環器 | 胸部X線検査・心電図・血圧 | 心臓肥大、不整脈、血圧異常 |
血液一般 | 血液型、白血球、赤血球 | 白血病、貧血、多血症 |
血色素、ヘマトクリット、血小板 | 血小板数異常(出血傾向) | |
MCV、MCH、MCHC、血清鉄 | 鉄欠乏性貧血 | |
感染症 | CRP、TP抗体、RPRテスト | 感染症、梅毒 |
肝臓 | 超音波検査 | 肝臓がん、肝血管腫、脂肪肝 |
GOT、GPT | 急性肝炎、慢性肝炎 | |
ALP、γGTP、コリンエステラーゼ | アルコール性肝臓障害 | |
総ビリルビン、直接ビリルビン | 肝硬変、黄疸 | |
総タンパク、アルブミン | 栄養状態 | |
B型肝炎抗原、C型肝炎抗体 | B型肝炎、C型肝炎 | |
胆のう | 超音波検査 | 胆石、胆のうポリープ、胆のうがん |
膵臓 | 超音波検査、膵アミラーゼ | 膵炎、膵がん、膵のうほう |
脂質 | 総コレステロール、LDLコレステロール | 高コレステロール血症 |
HDLコレステロール | 脂質異常 | |
中性脂肪(トリグリセライド) | 高中性脂肪血症 | |
糖尿病 | 血糖、尿糖、ヘモグロビンA1c | 糖尿病 |
インスリン抵抗性 | 耐糖能異常 | |
尿酸 | 尿酸 | 高尿酸血症、痛風 |
腎臓・尿路 | 超音波検査 | 腎臓がん、腎臓結石、水腎症 |
尿素窒素、クレアチニン、eGFR | 腎臓機能障害 | |
尿蛋白、尿潜血、尿沈渣 | ネフローゼ症候群、腎炎 | |
食道・胃・十二指腸 | 上部消化管バリウム造影検査※ | 食道がん、食道アカラシア、胃がん、胃潰瘍、胃ポリープ、十二指腸潰瘍 |
便検査 | 便潜血検査 | 大腸がん、大腸ポリープ |
※オプション検査・専門ドックについては、単独ではお申し込みできません。必ず基本コースとともにお申し込みください。